ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルソン」の意味・わかりやすい解説
オルソン
Olson, Charles (John)
[没]1970.1.10. ニューヨーク
アメリカの詩人。ハーバード大学卒業。母校などで教え,1950年従来の西欧詩のあり方を否定して「呼吸」を重視する詩論「投射詩」 Project Verseを発表。 51~56年ノースカロライナ州のブラック・マウンテン・カレッジで教鞭をとり,ロバート・クリーリーらと雑誌『ブラック・マウンテン・レビュー』を出し,詩壇に大きな影響を与えた。詩集に『XとY』X&Y (1948) ,自分の育ったマサチューセッツ州の漁村グロスターを歌う長詩連作『マクシマス詩集』 The Maximus Poems (53~75) ,『距離』 The Distances (60) など。ほかにメルビルに与えたシェークスピアの影響を考察しつつアメリカを論じた『わが名はイシュメイル』 Call Me Ishmael (47) ,ユカタン半島でのマヤ文明調査の結果をまとめ,西欧文明を批判した『マヤ書簡集』 Mayan Letters (53) ,評論集『人間の宇宙』 Human Universe and Other Essays (65) ,父親についての思い出を記した『郵便局』 The Post Office: A Memoir to His Father (74) などがある。
オルソン
Olson,Mancur Lloyd
[没]1998.2.19
アメリカの経済学者。メリーランド大学教授などを歴任。社会運動や団体形成などの社会的行為を経済合理主義的動機づけによって説明することを試みた『集合行為論』 The Logic of Collective Action (1965) で知られる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報