オルソン(英語表記)Olson, Charles (John)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルソン」の意味・わかりやすい解説

オルソン
Olson, Charles (John)

[生]1910.12.27. マサチューセッツ,ウスター
[没]1970.1.10. ニューヨーク
アメリカ詩人。ハーバード大学卒業。母校などで教え,1950年従来の西欧詩のあり方を否定して「呼吸」を重視する詩論「投射詩」 Project Verseを発表。 51~56年ノースカロライナ州のブラック・マウンテン・カレッジ教鞭をとり,ロバート・クリーリーらと雑誌『ブラック・マウンテン・レビュー』を出し,詩壇に大きな影響を与えた。詩集に『XとY』X&Y (1948) ,自分の育ったマサチューセッツ州の漁村グロスターを歌う長詩連作『マクシマス詩集』 The Maximus Poems (53~75) ,『距離』 The Distances (60) など。ほかメルビルに与えたシェークスピアの影響を考察しつつアメリカを論じた『わが名はイシュメイル』 Call Me Ishmael (47) ,ユカタン半島でのマヤ文明調査の結果をまとめ,西欧文明を批判した『マヤ書簡集』 Mayan Letters (53) ,評論集『人間の宇宙』 Human Universe and Other Essays (65) ,父親についての思い出を記した『郵便局』 The Post Office: A Memoir to His Father (74) などがある。

オルソン
Olson,Mancur Lloyd

[生]1932.1.22. ノースダコタグランドフォークス
[没]1998.2.19
アメリカの経済学者。メリーランド大学教授などを歴任社会運動や団体形成などの社会的行為を経済合理主義的動機づけによって説明することを試みた『集合行為論』 The Logic of Collective Action (1965) で知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「オルソン」の意味・わかりやすい解説

オルソン(Charles Olson)
おるそん
Charles Olson
(1910―1970)

アメリカの詩人。一時期ノース・カロライナ州ブラック・マウンテン・カレッジの校長として多くの優れた前衛芸術家を結集させ、自身は詩の実作者であるとともに、のちにブラック・マウンテン派とよばれる詩人グループの理論的指導者となる。その理論はプロジェクティブ・バース(放射詩)といい、語の表出のエネルギーを重視するもの。ウィリアム・カーロス・ウィリアムズの詩風の流れをくむものとみなされる。グループの詩人ばかりでなく、ビート派をはじめ、後続の多くの革新グループの詩観や実作に大きな影響を与えた。代表作は長大な『マクシマス詩編』(1953~75)、短詩集『朝の考古学者』(1973)。

[沢崎順之助]


オルソン(Garrick Ohlsson)
おるそん

オールソン

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「オルソン」の解説

オルソン Ohlson, Virginia M.

1914-2010 アメリカの看護学者。
1914年10月31日生まれ。昭和22年GHQ公衆衛生福祉局看護課にはいり,24年第2代の看護課長。厚生省看護課の設置,保健婦助産婦看護婦法の制定などに力をそそぐ。27年広島原爆傷害調査委員会看護部長。同年ロックフェラー財団駐日代表となる。29年帰国。のちイリノイ大教授。2010年4月10日死去。95歳。イリノイ州出身。シカゴ大卒。

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