雑器(読み)ザッキ

精選版 日本国語大辞典 「雑器」の意味・読み・例文・類語

ざっ‐き【雑器】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 雑多な器物。いろいろなうつわ。雑具。ぞうき。
    1. [初出の実例]「茶器香器の類、並に飲食炊煮の器物、及雑器に至まで風流を尽し」(出典:摂陽群談(1701)一六)
    2. [その他の文献]〔魏書‐高祖紀〕
  3. 正月の神棚に供える供物を盛る木製の小さな皿。
    1. [初出の実例]「年徳棚、裏白の社雑器を額に打れたり」(出典:俳諧・題林一句(1683))

ぞう‐きザフ‥【雑器】

  1. 〘 名詞 〙 雑多な器物。いろいろなうつわ。ざっき。
    1. [初出の実例]「関此饌具雑器狐声河橋等物但作歌者 即応声作此歌也」(出典万葉集(8C後)一六・三八二四・左注)
    2. 「水をしたむ体の物にざうきといへる如何、雑器歟」(出典:名語記(1275)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「雑器」の読み・字形・画数・意味

【雑器】ざつき

雑具。

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