雑稲(読み)ざっとう

精選版 日本国語大辞典 「雑稲」の意味・読み・例文・類語

ざっ‐とう‥タウ【雑稲】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、官稲を分類した区分の一つ。官稲は「延喜式」段階では、正税・公廨(くがい)・雑稲に分類される。これより以前、郡には交易物の購入や官使官馬の逓送などの臨時雑用にあてるため郡稲が置かれていたが、このほか別に用途と数量を定めた稲も置かれ、雑稲と呼ばれた。雑稲の種類と数量は増えて郡稲もあわせ、出挙(すいこ)して利を収めた。その後、名目上、雑稲が正税(大税)に併合されたこともあったが、実質は継続したとみられ、「延喜式」では国分寺料・文殊会料・池溝料・救急料が諸国共通の雑稲として見え、このほか修理府官舎料・修理駅家料・俘囚料などがある。雑色官稲。雑色稲。ぞうとう。
    1. [初出の実例]「穀之為レ物、経レ年不レ腐、自レ今以後、税及雑稲、必為レ穀而収レ之」(出典:続日本紀‐養老三年(719)六月癸酉)

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