公廨(読み)くがい

精選版 日本国語大辞典 「公廨」の意味・読み・例文・類語

く‐がい【公廨】

〘名〙
官衙(かんが)役所建物
※律(718)賊盗「凡盗節刀者、徒三年、〈略〉宮城及官厨鑰、杖一百、公廨及国厨等鑰、杖六十」
おおやけの物。官物(かんもつ)。公廨物(くがいもつ)
令義解(718)雑「凡公廨雑物。〈略〉皆令本司自勾録
※続日本紀‐天平一七年(745)一一月庚辰「制、諸国公廨、大国四十万束、上国三十万束、中国二十万束」
類聚国史‐八四・国儲・延暦一七年(798)正月三日「停止公廨、一混正税、割正税利、置国儲及国司俸
日本後紀‐弘仁二年(811)四月甲戌「又割公廨息利、充堤所食料

く‐げ【公廨】

〘名〙 =くがい(公廨)色葉字類抄(1177‐81)〕

こう‐かい【公廨】

〘名〙 =こうが(公衙)〔書言字考節用集(1717)〕

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デジタル大辞泉 「公廨」の意味・読み・例文・類語

く‐がい【×廨】

官庁。役所の建物。官衙かんが。くげ。
公のもの。諸官庁の用度品。くげ。

く‐げ【×廨】

くがい(公廨)

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普及版 字通 「公廨」の読み・字形・画数・意味

【公廨】こうかい・くげ

役所。

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