離宮八幡神社(読み)りきゆうはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「離宮八幡神社」の解説

離宮八幡神社
りきゆうはちまんじんじや

[現在地名]土庄町肥土山

肥土山ひとやま東端池田いけだ町境の殿との川右岸に鎮座。祭神品陀和気命。旧村社。治承四年(一一八〇)肥土庄鎮守富丘とみおか八幡神社の別宮を肥土山村石原に造立、また同年頃に黒岩くろいわ村大門にも別宮を建てたが、いずれも社殿が破壊したので、慶長年間(一五九六―一六一五)両社を合祀し、改めて離宮八幡宮を肥土山村に建立したと伝える(大鐸村誌)。富丘八幡を一宮というのに対し二宮ともよばれる。別宮八幡宮縁起にも、治承四年肥土庄と池田庄(現池田町)の間で用水相論に端を発した神人殺害事件があり、両庄境界を定めて二宮八幡を鎮祭したとある。富丘八幡神社の別宮であるため、延長四年(九二六)小豆島五ヵ所に山城石清水いわしみず八幡宮から勧請したという五社八幡のうちには加えられず、氏子は富丘八幡神社の氏子でもある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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