難地(読み)なんち

精選版 日本国語大辞典 「難地」の意味・読み・例文・類語

なん‐ち【難地】

[1] 〘名〙
① けわしい土地。険阻な土地。
② 治めにくい土地や場所。
報徳記(1856)一「此の如き難地(ナンチ)に臨み先づ民屋に住して陣屋草莱を除き」
③ 困難な地位。危険な地位。
[2] (「南地」とも書く) 江戸時代大坂にあった遊里難波(なんば)新地のこと。現在の中央区難波一~四丁目・千日前一~二丁目のあたり。
洒落本・短華蘂葉(1786)「れいのとく意まわりで、なんち四五軒ぞめくうちに、夜半じゃ有た」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android