雨乞小町(読み)あまごいこまち

精選版 日本国語大辞典 「雨乞小町」の意味・読み・例文・類語

あまごい‐こまち あまごひ‥【雨乞小町】

小野小町勅命を受けて雨乞い和歌を詠み、その徳で雨が降ったという伝説。これに基づいた長唄浄瑠璃歌舞伎などの作品がある。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「雨乞小町」の解説

雨乞小町
(通称)
あまごいこまち

歌舞伎・浄瑠璃の外題
元の外題
神楽歌雨乞小町 など
初演
明和2.11(江戸中村座)

雨乞小町
あまごいこまち

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
文化12.4(江戸・中村座)

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世界大百科事典(旧版)内の雨乞小町の言及

【小野小町】より

…また《関寺小町》は,関寺の僧が寺の近くに住む老残の小町から歌の道を聞くという物語であり,《鸚鵡小町》も,新大納言行家が関寺近くに老いた小町を訪ねるという筋になっている。この5曲に《雨乞小町》《清水小町》を加えて七小町といい,江戸時代には七小町が歌舞伎の題材,浮世絵の画題などにしばしばとりあげられた。そのほかでは御伽草子の《小町草紙》が,業平と小町を観音の化身とし,歌道と仏道を結びつけて中世の小町伝説を集成している。…

※「雨乞小町」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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