雨紛神社(読み)うぶんじんじや

日本歴史地名大系 「雨紛神社」の解説

雨紛神社
うぶんじんじや

[現在地名]旭川市神居町雨紛

雨紛台地の東斜面中腹にある。旧村社。祭神は天照大神・大己貴大神・少彦名大神。明治二六年(一八九三)創祀とする。雨紛に入植直後は札幌神社(現北海道神宮)を遥拝していたが、同二八年上川神社の分社出願、祠を建てた。同三一年青山平右衛門が青銅製の神鏡を奉納、同四四年本殿・拝殿および鳥居が造営された。昭和四年(一九二九)村社となり、神饌幣帛供進神社に指定された。例祭は八月三一日。第二次世界大戦後、例祭に奉納される雨紛囃子は、昭和二〇年八月八日の敗戦直前に東京方面から緊急開拓団として一二戸が神居かむい上雨紛共栄かみうぶんきようえい地区に入植、その一人埼玉県大和田おおわだ(現同県新座市)出身高橋剛三郎が大和田囃子を子供らに伝えたのが始まりという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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