日本大百科全書(ニッポニカ) 「雪だるま」の意味・わかりやすい解説
雪だるま
ゆきだるま / 雪達磨
雪を丸めてだるまの形につくったもの。雪の塊を積もった雪の上で転がして大きくし、大小二つの雪の塊をつくり、大きな塊の上に小さな塊を積み重ね、かつては顔に木炭や炭団(たどん)で目・鼻・口をつけた。だるま信仰とは関係なく、雪を転がせばおのずからだるまの形となる。ときには、バケツを逆さにして帽子としてかぶせたものや、棒きれの先に手袋を挿して手のついたものもある。軒先や玄関の前に立て、大きさを競い合ったりして遊ぶ。雪合戦とともに、積雪を喜ぶ子供の代表的な遊びで、冬の季語としても用いられる。また、雪の上を転がすとどんどん大きくなることから、「雪だるま式――」という形容に用いられたりする。
[村田仁代]