木炭の粉末をデンプン,フノリ,ツノマタなどで球形に固め乾燥した加工炭燃料。たどんの起りは不明だが,中国では3世紀頃の史書に加工炭の記述がある。日本にも平安時代に動物(獣)形に固めた獣炭が使われたと史書にある。また鎌倉時代に禅文化が,木炭の新用途であるこたつ,たどん,あんかを伝えたようで,そのころよりたどんは庶民の燃料として使用され,いろいろのことわざや俳句などにも出てくる。たとえば〈たどんに目鼻〉というのは不美人で色黒で,目鼻だちがはっきりしない顔のたとえである。たどんは火つきがよく,臭気がなく,火力が柔らかで爆跳がなく,そのうえ火もちがよいという性質をもつ。一定温度を長時間保つための火鉢,こたつ,あんかなどでは灰に埋めて使用し,長時間のとろ火の煮物には木炭と併用するとよい。現在も,のこくず,樹皮炭を原料に機械化生産されている。
執筆者:杉浦 銀治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新