雲根(読み)ウンコン

デジタル大辞泉 「雲根」の意味・読み・例文・類語

うん‐こん【雲根】

《雲の生じるもとの意》高山、または岩石
「雲は石より生ずるによりて、石を―と云ふぞ」〈中華若木詩抄・中〉

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精選版 日本国語大辞典 「雲根」の意味・読み・例文・類語

うん‐こん【雲根】

  1. 〘 名詞 〙 ( 雲の生じるもとの意 )
  2. 山。高山。山の高い所。〔宋武帝‐登作楽山詩〕
  3. ( 雲が山の岩石の間から生じるように感じられるところから ) 山の岩石。石。
    1. [初出の実例]「雲根山気潤、埜火蘚紋乾」(出典:蕉堅藁(1403)三生石)
    2. [その他の文献]〔賈島‐題李凝山居詩〕
  4. 雲の起こる所。また、空から垂れ下がって、地上に根を生やしたような雲。
    1. [初出の実例]「紫闥(したつ)を出でて東に望めば 山岳半ば雲根の暗きに挿(さしはさ)めり〈橘在列〉」(出典和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. [その他の文献]〔張協‐雑詩〕

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普及版 字通 「雲根」の読み・字形・画数・意味

【雲根】うんこん

高い山。唐・司空図〔陌梯山に上りて、旧僧を懐ふ、二首、一〕詩 雲根は禪客の居 皆(い)ふ、(もと)吾が廬なりと

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