雲門(読み)ウンモン

デジタル大辞泉 「雲門」の意味・読み・例文・類語

うんもん【雲門】

[864~949]中国、唐・五代禅僧。名は文偃ぶんえん・もんえん雪峰義存の法をぎ、広東省の雲門山に住み、雲門宗を開いた。著「雲門広録」など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「雲門」の意味・読み・例文・類語

うん‐もん【雲門】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 雲の出入りする門。高峰雲関
      1. [初出の実例]「息をきらし汗をひたして漸(やうやう)雲門に入こそ、心もとなき導師のちからなりけらし」(出典:俳諧・笈の小文(1690‐91頃))
    2. 銘菓一種もち米を白あずきの小倉餡で包んだもの。仏事に用いる。雲門禅。〔文明本節用集(室町中)〕
    3. うんもんしゅう(雲門宗)」の略。
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ] 中国の古楽曲名黄帝が作ったという伝説上の曲名。
    2. [ 二 ]うんもんぶんえん(雲門文偃)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android