雲門宗(読み)うんもんしゅう

精選版 日本国語大辞典 「雲門宗」の意味・読み・例文・類語

うんもん‐しゅう【雲門宗】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。禅の五家七宗一つ中国、唐末五代の雲門文偃(うんもんぶんえん)を祖とするもの。宗祖以後約二〇〇年続いたが南宋の末に衰滅し、日本には伝わらなかった。雲門
    1. [初出の実例]「雲門宗に日渉園夫と号する人が有ぞ」(出典:古文真宝笑雲抄(1525)一)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雲門宗」の意味・わかりやすい解説

雲門宗
うんもんしゅう
Yun-men-zong

中国禅宗の五家七宗の一派。雲門文偃 (864~949) が開祖。韶州 (広東省) 雲門山に住んでいたことからこの名称を得た。斬新奇抜でしかも温和な宗風特色とした。宋代に臨済宗とともに栄えたが 13世紀にはまったく滅んでしまった。

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世界大百科事典(旧版)内の雲門宗の言及

【雲門文偃】より

…福州で,雪峰義存の禅をつぎ,韶州で南漢劉氏の帰依をうけて,雲門山光泰禅院を開く。あたかも五代乱離のとき,南漢はやや平和を保ちえたので,門下にすぐれた弟子が出て,雲門宗を形成する。その特色は相手の質問のポイントをつく,簡明直截の句にあり,天子の風ありと称せられて,その語録が尊ばれるほか,宋代に雪竇重顕(せつちようちようけん)が〈頌古百則〉をつくって,その文学性を強める。…

※「雲門宗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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