電子ピアノ(読み)デンシピアノ

音楽用語ダス 「電子ピアノ」の解説

電子ピアノ(エレクトリックピアノ)[electronic piano]

アコースティック・ピアノと同じように、ハンマーが音源を叩いて、この音をピック・アップが拾い、電気的に増幅させるのが電気ピアノ。鍵盤を弾くところまでは同じだが、その種類や強さなどをセンサーが検出し、そのデータを音源に伝えて、さらにその音源データを増幅するというのが電子ピアノ。もともとはフェンダー社のRhodesが独特な音色で一世を風靡し、フュージョン系のミュージシャンの間では電気ピアノの代名詞のように使われていたが、その後発売されたヤマハのCP80はよりアコースティック・ピアノに近い音色が好まれ、ロックからジャズまで幅広い音楽に用いられた。現在では、音の加工も自由で使用中の故障も少なくメインテナンスの手が掛からないなどの理由から、圧倒的に電子ピアノが幅広く使われている。

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世界大百科事典(旧版)内の電子ピアノの言及

【ピアノ】より

…20世紀ではいくつか細かい改良が行われているほか,超大型のコンサート・グランド・ピアノや8オクターブに及ぶ音域のもの(ベーゼンドルファー)も製造されているが,本質的な変化はない。特殊なものとしては,19世紀末からレコードが普及するまで一時流行したロール紙を使った自動ピアノ(ピアノラ)や,弦振動を電気的に増幅する電気ピアノ,電子音の合成により人工的に音を作り出す電子ピアノなどがあり,とくに電子ピアノは音楽教育やポピュラー音楽でもよく使用されている。
【日本におけるピアノ】
 日本にピアノが伝来したのは幕末期で,シーボルトが1823年(文政6)に持参したものがおそらく現存最古のものと思われる(萩市熊谷美術館)。…

※「電子ピアノ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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