電子波(読み)でんしは(英語表記)electron wave

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電子波
でんしは
electron wave

電子線 (電子ビーム ) は粒子の流れであるが,L.V.ド・ブロイが指摘し,C.J.デービソン,L.ジャーマー,G.トムソン,菊池正士らが電子回折像を得て実験的に確認したように,波動性ももつので,電子とも呼ばれる。電子波の波長は短いため,これを利用して,通常の光学顕微鏡では不可能な高倍率,高分解能の像が得られる。これが電子顕微鏡である。半導体集積回路のサイズを極限まで小さくすると電子を波動として扱う必要があり,そのような電子波を利用した量子効果デバイスが注目されている。

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大辞林 第三版の解説

でんしは【電子波】

電子が粒子としての性質よりも回折や干渉などの波の性質を表しているときにいう語。

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