精選版 日本国語大辞典 「電子波」の意味・読み・例文・類語 でんし‐は【電子波】 〘 名詞 〙 電子を物質波として表わすときの呼称。一九二四年フランスの物理学者ド‐ブロイは電子のような物質粒子も波動性を持つことを提唱し、その波長を表わす式を与えたが、この理論は電子線の回折の実験で実証された。電子顕微鏡に利用される。〔自然科学的世界像(1938)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電子波」の意味・わかりやすい解説 電子波でんしはelectron wave 電子線 (電子ビーム ) は粒子の流れであるが,L.V.ド・ブロイが指摘し,C.J.デービソン,L.ジャーマー,G.トムソン,菊池正士らが電子回折像を得て実験的に確認したように,波動性ももつので,電子波とも呼ばれる。電子波の波長は短いため,これを利用して,通常の光学顕微鏡では不可能な高倍率,高分解能の像が得られる。これが電子顕微鏡である。半導体集積回路のサイズを極限まで小さくすると電子を波動として扱う必要があり,そのような電子波を利用した量子効果デバイスが注目されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
化学辞典 第2版 「電子波」の解説 電子波デンシハelectron wave 電子が波動としての性質を示すときに,そのド・ブロイ波を電子波という.波長は電子のエネルギーEを eV で表したときλ = (nm)によって表される. 出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報 Sponserd by