震る(読み)フル

デジタル大辞泉 「震る」の意味・読み・例文・類語

ふ・る【震る】

[動ラ四]《「振る」と同語源》揺れ動く。震動する。
大風吹き、地震なゐなどさへ―・りて」〈栄花・花山尋ぬる中納言〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「震る」の意味・読み・例文・類語

ふ・る【震】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「ふる(振)」と同語源 )
  2. ゆれる。大地や波・風などがゆれ動く。ふるう。ゆらめく。震動する。
    1. [初出の実例]「丙子の朔己丑に、地(なゐ)(フル)」(出典日本書紀(720)允恭五年七月(図書寮本訓))
  3. 振動してその方向を示す。ゆれ動いて一定方角をさし示す。
    1. [初出の実例]「才覚なる男懐中せし方角見を取出し、此釼先の振(フル)方へ御趣向と申」(出典:浮世草子好色二代男(1684)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android