霜先の金銀(読み)シモサキノキンギン

デジタル大辞泉 「霜先の金銀」の意味・読み・例文・類語

しもさき‐の‐きんぎん【霜先の金銀】

陰暦10月ごろ、師走を控えて特に貴重に感じられる金銭
「―あだに使ふことなかれ」〈浮・胸算用・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「霜先の金銀」の意味・読み・例文・類語

しもさき【霜先】 の=金銀(きんぎん)[=小判(こばん)・=かね]

  1. 陰暦一〇月頃、年末をひかえて、平素よりいっそう大切に感じられる金銭。商人は仕入れに忙しく金融が切迫する時期なので特に金銭を尊重した。
    1. [初出の実例]「霜先(シモサキ)小判を丸雪(あられ)のごとく蒔ける、すこしさもしきやうに見へつれども」(出典:浮世草子・椀久二世(1691)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android