霧ヶ峰高原(読み)きりがみねこうげん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「霧ヶ峰高原」の意味・わかりやすい解説

霧ヶ峰高原
きりがみねこうげん

長野県中部,諏訪盆地の北東方にある標高 1600~1800mの高原車山(1925m)から西南一帯にゆるやかな斜面をなし,入会地として育成された草原に覆われる。低部には八島(やしま)をはじめ高層湿原地があり,イボミズゴケ,ムラサキミズゴケなどミズゴケ類が多く,泥炭層が厚く堆積し,高層湿原植物群落の典型として国の天然記念物に指定されている。また草原には 104科 882種もの草本植物群があるといわれる。広大なスロープハンググライダーの練習地やスキー場に利用され,年間を通じ観光客でにぎわう。ビーナスライン茅野市から通じる。八ヶ岳中信高原国定公園に属する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 関東 信州 日本

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む