青井岳
あおいだけ
山之口町の北東部に位置する山。標高五六三・二メートル。鰐塚山地の北西端にあり、古第三紀の四万十累層群からなる。山頂部は砂岩層で、中腹以下は頁岩層が卓越し、山麓部の谷沿いには約二万五千年前頃に起こった姶良火砕流の堆積物が部分的にみられる。このため中腹以上はやや険しい山容である。東部は境川が深い峡谷をなし、西部は有水川・東岳川の谷が入り込んでいる。青井岳から南の東岳(八九八メートル)・鰐塚山(一一一八・一メートル)に続く尾根筋は宮崎平野と都城盆地の分水界をなしており、中世の広域地名である山東・山西の境界とみなされることもあった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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