青井岳(読み)あおいだけ

日本歴史地名大系 「青井岳」の解説

青井岳
あおいだけ

山之口町の北東部に位置する山。標高五六三・二メートル。鰐塚わにつか山地の北西端にあり、古第三紀の四万十累層群からなる。山頂部は砂岩層で、中腹以下は頁岩層が卓越し、山麓部の谷沿いには約二万五千年前頃に起こった姶良火砕流の堆積物が部分的にみられる。このため中腹以上はやや険しい山容である。東部はさかい川が深い峡谷をなし、西部は有水ありみず川・東岳ひがしだけ川の谷が入り込んでいる。青井岳から南の東岳(八九八メートル)・鰐塚山(一一一八・一メートル)に続く尾根筋は宮崎平野と都城盆地の分水界をなしており、中世の広域地名である山東さんとう山西さんせいの境界とみなされることもあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android