青木堰(読み)あおきぜき

日本歴史地名大系 「青木堰」の解説

青木堰
あおきぜき

桜川から取水し、青木一帯を灌漑する。青木村の用水は古くから桜川を堰止めて引水していたが、地盤が悪いため決壊することが多く、元禄一五年(一七〇二)には人足五千九三二人、総〆金一六五両余の大規模な堰普請が行われた(「青木堰入用帳」二宮尊徳全集)。しかし宝永五年(一七〇八)青木村が天領支配から旗本川副氏の知行所になってから一村限りの負担で修理をすることになり、莫大な負担が村民にかかったため復旧工事も十分に行われなくなり、村は荒廃した。

天保二年(一八三一)青木村名主勘右衛門は村復興のため下野桜町さくらまち陣屋(現栃木県芳賀郡二宮町)二宮尊徳を訪ね、尊徳仕法の実現を嘆願した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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