静脈認証システム(読み)じょうみゃくにんしょうしすてむ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「静脈認証システム」の意味・わかりやすい解説

静脈認証システム
じょうみゃくにんしょうしすてむ

個人ごとに異なったパターンをもつ、体の表面近くを流れる静脈の特性を活用した生体情報(バイオメトリクス)認証システム。日本企業が開発と実用化で先行しており、1990年代から日立製作所が指1本、富士通が手のひらを使用したシステムを開発している。静脈パターンは加齢に伴う変化がほとんどないため、一度情報を登録しておけばエラーなく長年にわたって使用できる。また、たとえ切断した手のひらや指を用いたとしても、血流がなければ認証できないなど、複製リスクも少ない。こうした安全性の高さが、欧米で普及している指紋や筆跡などによる認証システムとは異なる特性である。不便な点としてはケガをしている場合、手袋をしている場合、手に荷物を持っている場合などにすばやく認証できないことがあげられる。現在、機密性の高い施設への入退室管理、銀行ATMの個人認証などに使われている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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