最新 地学事典 「非晶質炭酸カルシウム」の解説
ひしょうしつたんさんカルシウム
非晶質炭酸カルシウム
amorphous calcium carbonate
実験室での合成において極端な過飽和状態の溶液から沈殿する非晶質の炭酸カルシウム。ある程度の量の水分子を含有し,加熱すると脱水とともに方解石などの結晶に転移する。その溶解度は方解石やあられ石よりも二桁程度大きい。生体鉱物としても甲殻類の外骨格などに見られ,この場合はリン酸やリン酸基をもった有機分子が含まれており,これが結晶化を阻害していると考えられる。また生体鉱物において,炭酸カルシウム結晶の前駆体となっていることが提案されている。
執筆者:小暮 敏博
参照項目:生体鉱物
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

