面縄湊(読み)うんのーみなと

日本歴史地名大系 「面縄湊」の解説

面縄湊
うんのーみなと

[現在地名]伊仙町面縄

面縄村にあった湊。面南和とも記す。「おもろさうし」第一三に「かゑふたの親のろ 真徳浦に 通て 按司添いに 金 積で みおやせ 又根の島の親のろ」と謡われるのは当地とされ、与論島の親ノロが徳之島真徳まとく浦に入ってアジに金を献上したという。また与論の神女こいしの(航海に関連する神女という)もアジに宝玉・黄金を捧げたとも謡われている。「南聘紀考」によれば、慶長一六年(一六一一)四月鹿児島藩の相良頼豊・有馬重純が根占郷士や船頭・大工を含めて総勢二〇人で徳之島の「面縄湊」を目指して出帆、島を鎮定し、租税などをつかさどったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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