日本歴史地名大系 「面縄間切」の解説 面縄間切うんのーまぎり 鹿児島県:大島郡伊仙町面縄間切徳之島の南西部に置かれた徳之島三間切の一つ。面南和間切とも記される。琉球王国の地方行政単位で、近世にも継承され、喜念(きねん)・伊仙(いすいん)の二区分があった。北東は東(しぎや)間切(現徳之島町など)、北西は西目(にしめ)間切(現天城町など)と接する。現在の伊仙町の全域と、徳之島町の南西端部にあたる。琉球辞令書によって当間切の存在が確認されてはいないが、琉球王国の支配下にあって大屋子・与人・掟などの役職も補任されていたと考えられる。「おもろさうし」第一三にみえる真徳(まとく)浦は、面縄湊に比定されている。近世には徳之島代官(古くは奉行)の支配を受け、万治二年(一六五九)に検地が行われている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報