韓国の宗教(読み)かんこくのしゅうきょう

知恵蔵の解説

韓国の宗教

韓国の統計庁(1995年)によると、人口の約半数が何らかの宗教を信仰していると答えている。内訳は、仏教が約46%、プロテスタントが約39%、カトリックが約13%、儒教が約0.9%、次いで円仏教(えんぶつきょう)、天道教(てんどうきょう)などの順となっている。仏教は4世紀に中国から伝わった。カトリックは18世紀に、プロテスタントは19世紀に布教が始まった。儒教は、統計上は宗教に分類されているが、生活規範や道徳倫理と考えればよい。円仏教は、20世紀初めに朴重彬(パク・ジュンビン)によって創始された新宗教で、仏教を基本とし、儒教や道教の思想を取り入れたもので、教育機関や医療機関などを設立、社会活動にも力を入れている。天道教は、19世紀に崔済愚(チェ・ジェウ)によって創始された、東学から展開した新宗教。東学とは、西洋の科学やキリスト教を表す西学に対抗するもので、民族主義的な色合いが濃い。この他にも、シャーマニズムの伝統が各地に残っている。

(岩井洋 関西国際大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

バンクシー

英ロンドンを中心に活動する覆面アーティスト。世界各地の街に現れて建物の壁などに社会風刺的なグラフィティアートを描くなど、ゲリラ的なアート活動を行っている。2005年に自身の作品を世界各国の有名美術館に...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android