順序回路(読み)じゅんじょかいろ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「順序回路」の意味・わかりやすい解説

順序回路
じゅんじょかいろ
sequential logic circuit

順序論理回路。組合せ回路に対するもので,この回路の出力はその時点での入力の組合せのみでなく,過去の入力とその装置の初期状態によって影響を受けるものをいう。順序回路の理論コンピュータなどの複雑な論理回路の基礎をなす。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「順序回路」の解説

順序回路

現在の入力値だけでなく、過去に入力された値によって出力値を決定する論理回路。入力値の一時記憶にフリップフロップ回路が使われている。シフトレジスターカウンターなどが代表例。また、現在入力された値だけで出力値を決定する論理回路を「組み合わせ回路」という。

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世界大百科事典(旧版)内の順序回路の言及

【論理回路】より

…記憶のない回路は,外部からの入力だけに依存して出力が定まるものであり,組合せ回路という。記憶のある回路は,回路自身がいくつかの状態をとり,その出力が入力だけでなく,そのときの状態にも依存するものであり,順序回路という。
[組合せ回路]
 集合B={0,1}において0より1が大きいとして,和OR(x,y)=xy{x,yの大きい方},積AND(x,y)=xy{x,yの小さい方},否定NOT(x)={xの値の反転}の三つの基本演算を定義する(x,yB)。…

※「順序回路」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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