日本歴史地名大系 「須久名山」の解説 須久名山すくなやま 沖縄県:沖縄島南部知念村須久名山沖縄島南部の東岸、佐敷(さしき)町と知念村の境にある。標高一四八・八メートル。須久名森ともいう。知念(ちねん)半島の北部の半島状に延びた部分にあり、頂上部はなだらかな地形で、東部より北部側の中腹斜面は比較的急斜面で、南東部より南部側の中腹は緩やかな斜面。新第三紀鮮新世の泥岩からなり、頂上部に第四紀更新世の砂岩と琉球石灰岩がみられる。西嶽は佐敷(さしち)間切屋比久(やびく)の拝所、東嶽は知念(ちにん)間切知名(ちなー)の拝所。「おもろさうし」巻一三の二一八に「一 うふたまにおわる(運玉森におわす)/きこゑおわもりや(有名なオワモリ〔神女〕は)/くめ みきやおわちへ(久米を見におわして)/又 そこにやたけ おわる(スクナ嶽におわす)/又 これる これ くめと(これぞこれ 久米ぞ)/又 これ これ おへこもり(これぞこれ 上小森)」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報