須古(読み)すこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「須古」の意味・わかりやすい解説

須古
すこ

佐賀県杵島(きしま)郡白石町(しろいしちょう)西部の地区。旧須古村。中世末の須古城(高城)跡などで知られている。有明(ありあけ)海湾奥部に臨む白石平野の西部に位置し、古代の条里制遺構が残り、西方には万葉歌垣(うたがき)山とされる杵島山がある。中世史料に「須古庄(しょう)」、近世絵図に「須古郷(ごう)」「須古村」。近世は須古鍋島(なべしま)氏の所領。出水(でみず)法要の「水堂さん」で知られる安福寺(あんぷくじ)もある。郷土料理の「須古寿司(ずし)」が伝わる。

[川崎 茂]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android