須藤利一(読み)スドウ リイチ

20世紀日本人名事典 「須藤利一」の解説

須藤 利一
スドウ リイチ

昭和期の海事学者,民俗研究家 東京大学教授



生年
明治34(1901)年1月25日

没年
昭和50(1975)年12月19日

出生地
東京市神田区(現・東京都千代田区)

学歴〔年〕
東京帝国大学工学部船舶科〔大正15年〕卒

経歴
昭和2年まで浦賀船渠株式会社に勤務。4年に台湾の台北高等学校教授となり、海事史や台湾・沖縄の地誌を研究。15年には南島研究会を結成し、機関誌「南島」を発行した。17年に帰国して第一高等学校や大日本滑空工業専門学校で教鞭を執り、28年には東京大学教養学部教授に就任。36年に同大学を定年退官したのちは日本大学で教える傍ら、自らが中心となって日本海事史学会や日本図学会を発足させた。編著に「南島覚書」「八重山算法」、訳書に「異国船来琉記」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「須藤利一」の解説

須藤利一 すどう-りいち

1901-1975 昭和時代の海事学者,民俗研究者。
明治34年1月25日生まれ。台北高講師となり,昭和15年台湾で南島(琉球列島)研究会を設立し,「南島」を発行。戦後東大,日大の教授。日本海事史学会を設立,日本図学会の初代会長。昭和50年12月19日死去。74歳。東京出身。東京帝大卒。著作に「八重山算法」,訳書に「異国船来琉記」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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