領玄寺貝塚(読み)りようげんじかいづか

日本歴史地名大系 「領玄寺貝塚」の解説

領玄寺貝塚
りようげんじかいづか

[現在地名]台東区谷中四丁目

上野台の西側で、根津ねづ谷に面する谷中やなかの領玄寺にある縄文時代の貝塚。発見の歴史は古く、明治二六年(一八九三)坪井正五郎が現在の北区西ヶ原にしがはら貝塚の報告で紹介しているが、墓地のために学術的な発掘調査は行われていない。貝塚は領玄寺の墓地から隣接する妙円みようえん寺・妙法みようほう寺の墓地に広がるが、規模はそれほど大きくはなさそうである。採取される土器型式には縄文中期の勝坂式から加曾利E式、それに後期の諸型式があるが、貝塚の形成は加曾利E式らしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android