頭が上がる(読み)あたまがあがる

精選版 日本国語大辞典 「頭が上がる」の意味・読み・例文・類語

あたま【頭】 が 上(あ)がる

  1. 対等の立場に立って相手に向かう。普通、下に打消の表現を伴って、相手の権威や力にひけ目を感じ、対等の立場に立てないことや、弱味を握られている相手に屈服することにいう。
    1. [初出の実例]「秀斎老がござられたら、頭(アタマ)の上(アガ)る日(か)はあるまいに、丁稚が面の大きさよ」(出典人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)初)
  2. 枕から頭をおこす。普通、下に打消の表現をとって、病気などの重いさまにいう。
    1. [初出の実例]「『サア最(もう)お起なさいましなねへ』『どふしてどふして、今日はなかなか首(アタマ)が上りそふもねへ』」(出典:人情本・英対暖語(1838)初)
  3. あたま(頭)を出す
    1. [初出の実例]「此藩に居た所が何としても頭(アタマ)の上(アガ)る気遣はない」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉大阪修業)

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