額烏帽子(読み)ヒタイエボシ

デジタル大辞泉 「額烏帽子」の意味・読み・例文・類語

ひたい‐えぼし〔ひたひ‐〕【額×帽子】

烏帽子代用として、三角形の黒い絹や紙の底辺にひもをつけて額に当て後頭部で結んだもの。主に子供がつけた。
葬式のときに、近親者または死者が額に当てる三角形の白紙

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精選版 日本国語大辞典 「額烏帽子」の意味・読み・例文・類語

ひたい‐えぼしひたひ‥【額烏帽子】

  1. 〘 名詞 〙 幼童僧侶が、斎場式日に成人男子の例にならって簡略な烏帽子として額に当てた三角形の黒塗りの紙。かみこうぶりともいう。
    1. 額烏帽子〈扇面法華経〉
      額烏帽子〈扇面法華経〉
    2. [初出の実例]「篠ためて雀弓はる男のわらはひたひゑぼしのほしげなるかな」(出典:聞書集(12C後))

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