デジタル大辞泉 「斎場」の意味・読み・例文・類語
さい‐じょう〔‐ヂヤウ〕【斎場】
2 葬儀を行う場所・会場。火葬場を兼ねていること多い。
3
[類語]霊域・聖域・神域
さ‐にわ〔‐には〕【▽斎▽場/沙庭】
「
2 神のお告げを承る人。霊媒者。さにわびと。
「
3
[補説]「さ」は神稲の意とも、「さや(清)」の略ともいう。
祭礼行事のため,常設あるいは臨時に設けられる清浄な場所。大嘗祭(だいじようさい)の斎場,吉田神社の斎場所などが有名である。大嘗祭では悠紀(ゆき),主基(すき)の両斎国よりもたらされる稲穀や他の国々から献上される由加物などを納入する所を斎場という。在京斎場,京斎場,斎場院とも称した。抜穂(ぬいぼ),神服,由加物などの神への料物,祭祀の調度などはすべてここで調理設備され,決められた日(卯日)に大嘗宮へ運ばれる。すると,その日のうちに撤去されるきまりである。吉田神社の場合,末社の大元宮(たいげんきゆう)とその付属建物を総称していう。日本最上神祇斎場(所)ともいう。大元宮は茅葺き八角造で大元尊神をまつり,さらに伊勢神宮の内外両宮を奉斎し,これを取りまくように式内社(しきないしや)3132座の神々をまつっている。1590年(天正18)には八神殿をもここに移し,吉田家が実質的に神祇官代,神祇管領長上として諸社を支配し,宗源宣旨(そうげんせんじ)を授ける権威の源泉となった。
執筆者:茂木 貞純
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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