顔を振る(読み)カオヲフル

デジタル大辞泉 「顔を振る」の意味・読み・例文・類語

かお・る

首を横に振る。不承知の意を表す動作

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「顔を振る」の意味・読み・例文・類語

かお【顔】 を 振(ふ)

  1. 顔を振り動かす。
  2. 不承知の意で頭を振る。
    1. [初出の実例]「青砥左衛門顔を振て扨(さて)一所をもえこそ賜はり候まじけれ」(出典太平記(14C後)三五)
  3. 顔をわきへ振り向ける。顔をそむける。よそを見る。恐れ、不承知、嫌悪無視などの気持を表わす。
    1. [初出の実例]「人の敢と云て心に決定して勇を本にしてけなげでかおをふらずする者は死ぞ」(出典:玉塵抄(1563)一四)
    2. 「母親鼻の高き事、白山の天狗殿も㒵を振って逃げ給ふべし」(出典:浮世草子・本朝二十不孝(1686)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android