顧て他を言う(読み)かえりみてたをいう

精選版 日本国語大辞典 「顧て他を言う」の意味・読み・例文・類語

かえりみ【顧】 て 他(た)を言(い)

  1. ( 「孟子‐梁恵王・下」に、孟子に問いつめられた恵王が「顧左右而言他」とあるのによる ) 答えに窮したり、問題を回避したく思ったりして、あたりを見回して別なことを言う。
    1. [初出の実例]「葉山は顧みて他を言ひたさうに」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後)

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ことわざを知る辞典 「顧て他を言う」の解説

顧みて他を言う

問いかけられて答えにつまり、他の事をもち出して言いまぎらす。当面の問題を回避する。

[使用例] そんな人柄なので少し話を文学美術のことに向けようとすると、顧みて他を言うのである[森鷗外青年|1910~11]

異形〕左右を顧みて他を言う

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