顰銭(読み)しかみせん

精選版 日本国語大辞典 「顰銭」の意味・読み・例文・類語

しかみ‐せん【顰銭】

  1. 〘 名詞 〙 室町の中期以降流通の粗悪銭の一つ。いびつでゆがんだ外観のもので、流通に支障を生じがちで、当時選銭(えりせん)対象として一般に忌避された。しかみぜに。
    1. [初出の実例]「下総国佐倉より東において、しかみ銭取遣仕へし。但われ銭・かけ銭・新銭はえらび可申事」(出典御当家令条二九・しかみ銭通用覚・慶長一一年(1606)七月二三日)

しかみ‐ぜに【顰銭】

  1. 〘 名詞 〙しかみせん(顰銭)和訓栞(1777‐1862)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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