デジタル大辞泉
「風見の烏」の意味・読み・例文・類語
かざみ‐の‐からす【風見の×烏】
烏の形をした風見。高い所から見下ろすのでお高くとまっているさまに、また、風向によって回るのでくるくる回るさまにたとえられる。
「―を見るやうに高くとまってすまあして居るも小癪に障らあ」〈滑・浮世風呂・三〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
かざみ【風見】 の 烏(からす)
烏をかたどった
金属または
木製の風見。高い所から見下ろすので、お高くとまり、いばっている
様子の
比喩に、また、風に吹かれて回転するので、くるくるよく回ることのたとえに用いる。
※歌舞伎・助六廓夜桜(1779)「此の舌が廻って来たぞ〈略〉風車、
独楽(こま)にぶん廻しに風見
(カザミ)のからす」
※
滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三「風見
(カザミ)の烏
(カラス)を見るやうに、高くとまってすまアして居るも
小癪に障らア」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報