精選版 日本国語大辞典「小癪」の解説
こ‐しゃく【小癪】
〘名〙 (形動) (「こ」は接頭語。「こじゃく」とも)
① こざかしいこと。生意気なこと。また、そのさま。
※虎明本狂言・目近籠骨(室町末‐近世初)「『ちとまけさせらるる事はなりまらせぬか』『こしゃくな事をいふ人じゃ〈略〉』」
② ませていること。こましゃくれていること。
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二「まげゆはひの古ぎれで、帯をしめたりといたりして、こしゃくなことをしゃべりながら、おとなりごとをしてゐる」
③ 年頃であること。思春期にあること。
※歌舞伎・お染久松色読販(1813)序幕「こしゃく娘の有る内へ、同じこしゃくな若旦那、差置(さしおき)まするも正真の、井戸のはたの茶わんとやら」
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