小癪(読み)コシャク

デジタル大辞泉 「小癪」の意味・読み・例文・類語

こ‐しゃく【小×癪】

[名・形動]言動などが、どことなく憎らしく、腹立たしくなるような気持ちを与えること。また、そのさま。「小癪な言いぐさ」「小癪なまねをする」
[類語]半可通生意気こざかしい利いた風小生意気ちょこ才しゃらくさいこましゃくれる鹿爪らしい知ったか振りむかむかむくれるおこいか憤る八つ当たりいじけるひねくれるすねるひがむねじけるねじくれるふくれる気色けしきばむむかつくむかっとむっとむしゃくしゃむらむらくしゃくしゃ不快不愉快不機嫌不興憮然仏頂面虫の居所が悪い風向きが悪い胸糞が悪い気を悪くするつむじを曲げるはらわたが煮え返るへそを曲げる怒り狂う腹立つ腹が立つ小腹が立つ腹を立てる怒り心頭に発するしゃくしゃくに障る癇癪かんしゃく冠を曲げる堪忍袋の緒が切れる向かっぱらやけっぱら業腹業を煮やす逆上青筋を立てる憤懣ふんまんわなわな虫唾むしずが走る反吐へどが出る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小癪」の意味・読み・例文・類語

こ‐しゃく【小癪】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「こ」は接頭語。「こじゃく」とも )
  2. こざかしいこと。生意気なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「『ちとまけさせらるる事はなりまらせぬか』『こしゃくな事をいふ人じゃ〈略〉』」(出典:虎明本狂言・目近籠骨(室町末‐近世初))
  3. ませていること。こましゃくれていること。
    1. [初出の実例]「まげゆはひの古ぎれで、帯をしめたりといたりして、こしゃくなことをしゃべりながら、おとなりごとをしてゐる」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二)
  4. 年頃であること。思春期にあること。
    1. [初出の実例]「こしゃく娘の有る内へ、同じこしゃくな若旦那、差置(さしおき)まするも正真の、井戸はたの茶わんとやら」(出典歌舞伎お染久松色読販(1813)序幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android