…風鈴は錘の下に短冊など軽いものを結びつけ,これが風で動かされるときの力を利用して鐸を打たせるしくみになっているので,名称としては風鐸がふさわしい。起源は中国の仏堂や塔に下げられた風鐸にあり,日本の風鈴に関する記述は鎌倉時代から見られ,《下学集》の記載からも室町時代には大衆化していたことがうかがえ,軒先につるして涼を音で感じるほか,風鈴蕎麦など風鈴をつるした屋台のそば売りにも用いられた。吊鐘のように鋳物で作られ,南部鉄瓶で有名な盛岡地方の風鈴はよい音で知られる。…
※「風鈴蕎麦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...