飛んで火に入る夏の虫(読み)トンデヒニイルナツノムシ

デジタル大辞泉 「飛んで火に入る夏の虫」の意味・読み・例文・類語

んでなつむし

明るさにつられて飛んで来た夏の虫が、火で焼け死ぬ意から、自分から進んで災いの中に飛び込むことのたとえ。
[補説]この句の場合、「入る」を「はいる」とは読まない。
[類語]愚人は夏の虫墓穴ぼけつを掘る自ら墓穴を掘る紙子着て川へまる雪仏の水遊び

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「飛んで火に入る夏の虫」の解説

飛んで火に入る夏の虫

夏の夜、蛾などが炎の明るさにひきよせられて、火に飛びこんで焼け死ぬように、みずからすすんで身を滅ぼすような禍の中に飛びこむこと。

[使用例] やっ!めえはいつかの小僧じゃあねえか。飛んで灯に入る夏の虫[林不忘丹下左膳|1934]

[解説] 古くは、「愚人は夏の虫、飛んで火に入る」の形で、前半だけで使われることもありました。明治期以降、ほぼ現在の形で使われるようになりました。

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