飛付く(読み)トビツク

デジタル大辞泉 「飛付く」の意味・読み・例文・類語

とび‐つ・く【飛(び)付く/跳(び)付く】

[動カ五(四)]
勢いよく身をおどらせてとりつく。飛びかかる。「子供母親に―・く」「柳に―・く蛙」
興味をもったものなどに、軽率に手を出す。「もうけ話に―・く」「流行に―・く」
[類語](1飛び掛かる躍り掛かる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「飛付く」の意味・読み・例文・類語

とび‐つ・く【飛付】

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙
  2. 身をおどらせてそのものにかかる。いきおいよくとんで取りつく。とびかかる。
    1. [初出の実例]「同程なる蜂二三百許飛来ぬ。其の蜘蛛の造たる辺に皆飛付て」(出典今昔物語集(1120頃か)二九)
  3. 興味をもったもの、欲しいと思ったものにすぐ手を出す。
    1. [初出の実例]「此子は一はねはねふと思へば、飛(トビ)つく程慾いから」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)
  4. 双六で、角石まで行く。
    1. [初出の実例]「五六にほうどとびついて、陸(ろく)地に取てしめつけて」(出典:浄瑠璃平仮名太平記(1701頃)五)

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