食掛ける(読み)クイカケル

デジタル大辞泉 「食掛ける」の意味・読み・例文・類語

くい‐か・ける〔くひ‐〕【食(い)掛ける】

[動カ下一][文]くひか・く[カ下二]
食べ始める。「―・けたときに電話が鳴った」
食べ終わらずに中途でやめる。「料理を―・けたまま席を立つ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「食掛ける」の意味・読み・例文・類語

くい‐か・けるくひ‥【食掛】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]くひか・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 食べはじめる。
    1. [初出の実例]「御飯(ごぜん)を喰ひ掛けると河岸の方から『ヲーイ船が出るヨー』と一声」(出典:落語・三十石宝の入船(1896)〈四代目橘家円喬〉)
  3. 食べかけて中途でやめる。また、物事をしはじめて中途でやめる。
    1. [初出の実例]「彼方此方(あっちこっち)喰ひ掛けて其処へ置いちゃア困りますな」(出典:落語・侍の素見(1896)〈四代目橘家円喬〉)
  4. 文句を言う。くってかかる。
    1. [初出の実例]「三味せんはこへ枕を入れてあるけのとくひかけたり」(出典:洒落本・契国策(1776)東方)

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