食積・食摘(読み)くいつみ

精選版 日本国語大辞典 「食積・食摘」の意味・読み・例文・類語

くい‐つみ くひ‥【食積・食摘】

〘名〙
正月に年賀客に儀礼的に出す取りざかなで、蓬莱台三方(さんぼう)に米を盛り、熨斗鮑(のしあわび)、勝栗(かちぐり)昆布野老(ところ)干柿などをそえたもの。お手かけ。《季・新年》
※俳諧・炭俵(1694)上「喰つみや木曾のにほひの檜物〈岱水〉」
② 食べた物が腹にたまること。また、その食物
仮名草子・よだれかけ(1665)二「三飲すれば食積を散ず、四飲すれば膚も骨もいさぎよくなる」

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