飯津佐和乃神社(読み)はづさわのじんじや

日本歴史地名大系 「飯津佐和乃神社」の解説

飯津佐和乃神社
はづさわのじんじや

[現在地名]相良町波津

小堤こづつみ山の南方にある。祭神は須佐男尊・高皇産霊尊・猿田彦命・菅原道真、境内に稲荷神社・琴平ことひら神社を祀り、飛地境内社として秋葉神社(波津)津島つしま神社(福岡)大和おおわ神社(前浜)がある。旧郷社。「延喜式」神名帳に載る蓁原はいばら郡の小社「飯津佐和乃イヒツサワノ神社」を当社に比定する説がある。かつては小堤山(牛頭山)上に鎮座していたが、元亀年間(一五七〇―七三)に武田氏の兵火にかかり焼失し、その後現在地に遷座したという。江戸時代には牛頭天王社とよばれ波津はづ村の産土神で、社領一石八斗を有した(「遠淡海地志」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android