日本歴史地名大系 「飯綱山古墳群」の解説 飯綱山古墳群いいづなやまこふんぐん 新潟県:南魚沼郡六日町余川村飯綱山古墳群[現在地名]六日町余川 飯綱山魚野(うおの)川左岸、魚沼丘陵の東麓で上(うえ)ノ原(はら)段丘が北東へ支陵を延ばした標高一九〇―二三〇メートルにある。東方に中世山城の坂戸(さかど)城跡、北一キロに蟻子山(ありごやま)古墳群を望む。昭和三六年(一九六一)測量調査によって六五基が確認されたが、明治二一年(一八八八)当時乱掘が行われたものを含めて墳丘数は一一二基あったとされている。墳丘の最大の径三八メートル、高さ六メートルの第一〇号墳を大塚(おおつか)古墳と称し、二七号墳を男塚(おとこづか)と呼称するのに対して女塚(おんなづか)ともいう。周辺に中小古墳が付属する。大塚古墳の墳丘は二段式円墳で、幅三メートル、深さ二メートルの周溝をもつ。明治二一年当地の地主によって行われた発掘日誌によれば、板状自然石を組合せた竪穴式箱形石室が東西二室並列していた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by