飯野喜四郎(読み)イイノ キシロウ

20世紀日本人名事典 「飯野喜四郎」の解説

飯野 喜四郎
イイノ キシロウ

明治〜昭和期の政治家 埼玉県議;武州鉄道創業者。



生年
慶応4年6月28日(1868年)

没年
昭和15(1940)年3月21日

出生地
武蔵国綾瀬村(埼玉県蓮田市)

学歴〔年〕
粕壁中卒

経歴
青年時代に自由民権運動の影響を受け、政治家を志す。明治20年飯野運送店を開業、開通した東北本線で蓮田の特産であるサツマイモを東北地方に販売。27年より埼玉県議を37年間、通算11期。議長も務めた。埼玉県東部の教育の普及に取り組み、粕壁中学校(のち春日部高校)や旧制浦和高校(現・埼玉大学)の設置に力を注いだ。元荒川、中川古利根川などの河川改修や耕地整理などにも携わり、埼玉県政に尽力した。また大正8年武州鉄道を創業、蓮田‐岩槻間に鉄道を敷設した。平成15年蓮田市によりその生涯を描いたビデオ「礎の人 飯野喜四郎」が製作された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「飯野喜四郎」の解説

飯野喜四郎 いいの-きしろう

1868-1940 明治-昭和時代前期の政治家。
慶応4年6月28日生まれ。明治27年から昭和15年まで埼玉県会議員に11回当選し,その間2度議長をつとめる。埼玉第四中学(現春日部高)の設立,武州銀行の創立につくした。昭和15年3月21日死去。73歳。武蔵(むさし)埼玉郡出身。粕壁中学卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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