飯銅(読み)はんどう

精選版 日本国語大辞典 「飯銅」の意味・読み・例文・類語

はん‐どう【飯銅】

〘名〙 (「はんとう」とも)
① 洗いすすいで捨てる水をこぼし入れる器。口が広く底が丸い。水こぼし。
蔭凉軒日録‐文正元年(1466)二月一〇日「大瓶或飯銅挿大松或梅花
② ①の形をした茶入れ、また、茶壺。〔庭訓往来(1394‐1428頃)〕
③ ①の形をしている火鉢。飯銅火鉢。
咄本・露休置土産(1707)五「客衆お帰りなされた程に、座敷はんどうな火を消せ」

はん‐ど【飯銅】

〘名〙 (「はんと」とも) 「はんどう(飯銅)」の変化した語。
※かた言(1650)四「飯銅(はんどう)を はんど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「飯銅」の意味・読み・例文・類語

はん‐どう【飯銅/飯胴】

唐物からもの茶入れの一。広口で、禅家で使う飯器の形に似ているもの。

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