(読み)シ

精選版 日本国語大辞典の解説

かい かひ【飼】

〘名〙 (動詞「かう(飼)」の連用形の名詞化)
① 馬や牛などにを与えること。飼い育てること。飼育。
※鷺賢通本狂言・木六駄(室町末‐近世初)「某の帰るまで、六匹の牛に飼をしておくりやれ」
② 馬や牛などに与える飼料。
※虎明本狂言・人馬(室町末‐近世初)「かまひてかまひて、まぜなどよくして、かひなどをも念を入てひだるうなひやうにしてくれさしめ」
魚釣りなどに用いる餌(えさ)。つける餌によって鰺飼(あじかい)、鰯飼(いわしかい)などと呼ばれる(随・嬉遊笑覧(1830))。

か・う かふ【飼】

〘他ワ五(ハ四)〙
① 動物に食べ物や水を与える。
※万葉(8C後)一二・三〇九七「さ檜の隈(くま)檜の隈川に馬駐(とど)め馬に水令飲(かへ)吾外(よそ)に見む」
※源氏(1001‐14頃)野分「虫の籠どもに、露かはせ給ふなりけり」
② 食べ物や水などを与えて生命を養う。飼育する。
※書紀(720)白雉四年七月・歌謡「鉗(かなき)着け吾が柯賦(カフ)駒は 引出せず」
※観智院本三宝絵(984)下「ちいさきわらは、牛を飼き」
③ (①から転じて) 人や動物に毒や薬などを与える。また、比喩的に用いて、悪知恵などを授ける。
※天理本狂言・人を馬(室町末‐近世初)「人にくすりをかふて馬になす」
※仮名草子・浮世物語(1665頃)三「馬銭(まちん)といへる毒を飼(カフ)て殺したるらん」

かわ‐く かは‥【飼】

(動詞「かう(飼)」のク語法) 飼うこと。動物を飼育すること。
※万葉(8C後)一九・四一五五「矢形尾のま白の鷹を宿にすゑかき撫で見つつ飼久(かはク)しよしも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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