日本歴史地名大系 「養老村」の解説 養老村ようろうむら 高知県:土佐清水市養老村[現在地名]土佐清水市養老加久見(かぐみ)村内の海岸部に新立された浦方の村。鼻前(はなまえ)七浦の一。元禄七年(一六九四)の成立といい、元禄郷帳には「養老村新田」とあり高三〇石。養老新浦の成立とその後の推移については、宝永八年(一七一一)庄屋となった甚五郎がその四八年後に記した口上書(山崎家文書)に詳しい。これによれば養老浦開発を手がけたのは下(しも)ノ茅(かや)浦役人中山源兵衛で、元禄七年藩許を得て倅新介を頭として藩から「浦仕成入目米」五〇石を借入、方々から人を呼寄せ田地の開発を行い、漁船も一艘用意して漁業も試みたが、不漁が続き借米のうち三〇石余を滞納していた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報