饅頭形(読み)まんじゅうがた

精選版 日本国語大辞典 「饅頭形」の意味・読み・例文・類語

まんじゅう‐がた マンヂュウ‥【饅頭形】

〘名〙
饅頭のような形。まんじゅうなり。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三「独逸団団として饅頭形なるに、胡麻などを撒したるを、貴人の案に上す」
建物基礎部分鳥居柱下などの、漆喰(しっくい)などで丸く固めたところ。亀腹(かめばら)。〔俳諧・類船集(1676)〕
③ =まんじゅうかなもの(饅頭金物)〔日本建築辞彙(1906)〕
④ =ふくばち(伏鉢)〔日本建築辞彙(1906)〕

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世界大百科事典(旧版)内の饅頭形の言及

【梵鐘】より

…竜頭は相反する双竜を背中合せに対置し,中央上部に火焰宝珠を配するのが一般的である。鐘身上蓋にあたる部分を笠形(饅頭形)と呼び,奈良・平安時代のものは凸線状の紐(ちゆう)が周縁と同心円に施され,笠形を上下2段に分けている。それ以後のものは素文となり,稜線で上下に分ける。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」